「開発会社に連絡したら、メールも電話もつながらなくなった」「担当のフリーランサーが突然音信不通になった」——こうした相談は、決して珍しくありません。
Webシステムを外部に開発してもらった場合、開発元との関係が途切れた瞬間、企業側は「動いているけれど誰も中身を触れない」という状態に陥ります。今すぐ壊れているわけではないが、何かあったときに対処できない。そのリスクを抱えたまま運用を続けることになります。
まず把握すべき4つのこと
引き継ぎに着手する前に、現状を整理することが重要です。以下の4点を確認してみてください。
1. サーバーへのアクセス権限はあるか
FTPやSSHのアカウント情報が手元にあるか確認します。サーバーに入れない状態では、調査も修正もできません。ホスティング会社に問い合わせて管理者権限を取り戻すことが最初のステップになります。
2. ドメインの管理者は誰か
ドメインのWhois情報を確認し、登録者が誰になっているかを調べます。開発会社名義で取得されている場合は、移管手続きが必要になることがあります。ドメインの有効期限も合わせて確認しておきましょう。
3. ソースコードは手元にあるか
開発会社からソースコードを受け取っているか確認します。GitリポジトリのURLやFTPでダウンロードしたファイル一式が手元にあれば、新しい保守会社が調査を進めやすくなります。
4. データベースのバックアップはあるか
最新のデータベースのバックアップが存在するか確認します。バックアップがない状態でシステムが壊れると、データの復旧が困難になります。
「仕様書がない」は珍しくない
引き継ぎの相談で最もよく聞かれるのが「仕様書がまったくない」という状況です。しかし、仕様書がなくてもシステムの引き継ぎは可能です。ソースコードとサーバー環境を直接調査することで、システムの全体像を把握することができます。
大切なのは、現状を正確に把握してから動き出すことです。焦って誰でもいいから頼んでしまうと、かえって状況が複雑になるケースもあります。
まずは相談を
「どこから手をつければいいかわからない」という段階からでも、相談していただけます。状況をお聞きして、何が必要で何から始めるべきかを一緒に整理します。